■ | 1977年 「Table Tennis」(当時D1) 広部義夫(D56) |
「起床ぉー」 平木さんの声が合宿所に響く。・・・・まだ誰も起きない。・・・・ 「6時半、講堂前に集合」・・・・やっと岩田さんのいびきもやみ、みんなごそごそと起きだす。(ねむい、もっと早く寝れば良かった)などとたあいもないことを思いながら、ヨッコラショ、うらめしい合宿の朝である。本当に充実した合宿だ。 中学、高校、大学と卓球を続けているが、それぞれまったく違ったもののように思える。 今が一番いい。 中学時代の卓球は先生対生徒だった。部員も毎年4人くらいずつしかおらず、先生が上にたち、生徒がしごかれ、なぐられながらついていった、今思うと先輩後輩の関係はほとんどなかったと思う。 高校へ入ると軟弱先輩でまったく練習にこず、僕らの学年の6人のみで練習し、試合にも出た。6人がガッチリすぎて、そのために後輩との関係にはあまり好都合とはいえなかったと思う。 大学はというと、なんだか世界が広くなったような気がする。それを痛切に感じたのはOB会の時だった。あの卓球場で同じ汗を流した先輩方が全国各地から集まってくる。鳥鈴で先輩方が思い出話に花を咲かせているのを聞いていると、仲間に加わらないまでも気持ちがはずんでくるのを覚えた。僕も先輩のように数年後にOBになった時、後輩に名工大の卓球部の一員であったことを胸をはっていえるようになるたいと思う。 2部昇進を果たした名工大卓球部にとって、今後の道はかなり厳しいものだろう。けれど先輩方の伝統を受け継いで卓球部の一員としてはずかしくないよう頑張っていきたいと思う。 |