本日は、名工大卓球部1部昇格を記念して、勝利コーチ大塚晋氏にインタビューしてみました。以下、インタビュアーを
I 、大塚氏をOと略させていただきます。
I:「コーチ、1部昇格おめでとうございます。1部昇格が決まった瞬間どのようなお気持ち
でしたか?」
O:「校歌を練習させなければ、と思いました。」
I:「さすが、練習に厳しいコーチらしいお答えですね。そのようなコーチの指導が1部昇格に
つながったと思われますが、どうですか?」
O:「いや。これは私の指導というよりも、選手、応援、OBの方々、そして真剣に卓球に取り組む
名工大卓球部の伝統のおかげです。」(と、自分を表に出さない発言をするが、本当のこと
なので誰も感動してくれない。)
I:「胴上げされている時、どういうお気持ちでした?」
O:「死んでもいいと思いました。」(’82年スマッシングP.34参照)
I:「レギュラーの上位選手とは練習をされないのですか?」
O:「はい。リーグ戦前に私とやって調子を崩させるといけないので。」
I:「リーグ戦前のミーティングでは特にどのようなことを話されるのですか?」
O:「応援です。」
I:「なるほど。名工大の応援はいつもすばらしいですね。秘訣をお教え願えますか?」
O:「(少し困った表情で)外部には漏らさないで下さい。大切なことは、選手を見て応援し、選手も
応援してくれる人を見て応えるということです。また、応援ではできるだけ誉めて、選手を
のせることです。応援で選手を調子付かせる、動かす、勝たせてあげる、というような積極的
な気持ちで応援することです。」
I:「今回のリーグ戦のオーダーはよく当たっていたようですが、これはコーチの好判断に起因
するのでしょうか?」
O:「はい。私があまり考えすぎなかったのがよかったと思います。」
I:「白田選手がほとんど相手チームのエースと当たりましたが、そこの読みは?」
O:「白田の位置を決めると、相手のエースがそこに来ざるをえなくなるみたいですね。」
I:「”エースを呼ぶ白田”ということですね。」
O:「その通りです。」
I:「それが入れ替え戦では当たりませんでしたが。」
O:「それは私が考えすぎたせいです。」
I:「入れ替え戦にリーグ戦の選手をはずし、4年生の曽田、佐藤選手を起用したのは?」
O:「信頼と実績です。」
I:「オーダーを決める上で1番印象に残っている事は何ですか?」
O:「去年の秋のリーグ戦の最終日に、『優勝がないから白田を出してあげよう。』という意見が
出たのを、『出してあげようではなくて、出てください。でないとだめだ。』と鬼コーチになった
ことです。その後白田がさらに努力し、他校との練習試合も多くこなして実績を積み、今年の
春には『出てください。』で出場してくれたことです。」
I:「4年生が全員参加、また全員レギュラーであったというのも今回のリーグ戦の特徴ですね。」
O:「はい。例年になく4年生が最後まで頑張ってくれた事は本当に大きいです。服部が今回、
実力が十分に発揮できたのも、このような背景があったからだと思います。」
I:「服部選手の活躍はすばらしかったですね。」
O:「はい。今までは、勝っても負けても苦言を呈していたのですが、今回は褒めちぎりました。
敢闘賞に当する本当にすばらしい活躍だったと思います。4年生の最後の試合で今までで
最高の働きができるというのは、今までなかった事ですしね。今後の選手も見習ってほしい
と思います。」
I:「大塚氏は、いい時にコーチになった。という意見が時期コーチ曽田氏から出ていますが。」
O:「否定いたしません。」
I:「今年の阪神の吉田監督の様だ。という声もありますが。」
O:「ON時代の川上とも呼ばれています。」
I:「次期リーグ戦に向けて期待することは何ですか?」
O:「田中、柴田以下の選手が、『田中、柴田に追いつくんだ。』という気持ちで頑張り、力をつけて
ほしいです。そのためには、練習、試合、対外練習試合はもちろん、卓球ノートをつけるなど
して、卓球の事を考える時間を多くしていく事が大切だと思います。」
I:「次期リーグ戦の心構えとしては?」
O:「最近の卓球部は、苦労しながらも3部から2部、1部へと上がってきたわけで、まだ下の部へ
落ちたことがありません。簡単に1部から2部へ落ちる様だと、そのまま3部へ落ちる危険性
が十分ある事を心して、『絶対1部から落ちない。』という心構えで次期リーグ戦に向けて
頑張ってほしいです。」
I:「長い間どうもありがとうございました。」